鳥取県西部地域で高度な管理型一般廃棄物処分場を運営

家庭から出た一般廃棄物は、鳥取県西部圏域の処理施設で処理され、基準を満たしたものが、「最終処分場」に運び込まれます。

最終処分場とは、リサイクル・リユース(再使用)されない廃棄物の最終処分(埋立処分)を行う施設です。
鳥取県西部地域にお住まいの皆さんが安心して日常生活を送れるよう、一般廃棄物の最終処分場を安全に管理・運営しています。

埋立処分場平面図
図 | 埋立処分場平面図

環境保全に関する対策や技術を導入

当処分場は遮水構造、水処理システムともに、国の構造基準以上のレベルで設計・建設されており、極めて安全性に配慮した施設となっております。
遮水構造に関しては、国の構造基準である「二重遮水シート構造」に加えて、「ベントナイト混合土工法」を自社独自で導入することによって、より一層安全性を高めております。
埋立地内に降った雨と廃棄物とが接触して汚れた水(浸出水)が地下浸透しないよう、日々、遮水構造の点検・管理を徹底しております。

浸出水は、処分場底部に設置された集排水管によって集められ、水処理施設で浄化した後に放流します。
水処理プロセスに関しては、浸出水を流量調整槽に一旦貯留した後、一定流量で処理施設に送り、最初に微生物の働きにより有機化合物を分解除去し、続いて凝集剤で微細な粒子を沈殿除去します。その後砂ろ過、活性炭槽で微細な浮遊物等を取り除いて滅菌処理をすれば一般的な水処理は完了となりますが、当施設は更なる環境保全対策の一環として「膜脱処理(RO処理)システム」という高度処理方式を導入しています。コロイド状の物質はもちろんの事、イオンレベルの物質まで除去することができ、国の排水基準値を十分に上回る水質の処理水を放流しています。
地元の素晴らしい自然を守るために、我々は努力を続けております。

社員インタビュー

環境事業部 処分場所長
野口 大輔
  • Q日々の担当業務は?
  • A

    廃棄物の搬入管理、埋立作業管理、当施設全体の維持管理、従事する職員の監督、施設見学の対応などを担当しています。

  • Qゴミのリサイクル問題に対する考えは?
  • A

    昨今、生活様式の高度化に伴い、排出される廃棄物は質、量ともに多様化し、この状況に対処するための最終処分場の確保はますます困難な状況となっています。
    現在、当施設の埋立物の約6割は廃プラスチック類となっております。一般廃棄物の廃プラスチック類は、多種多様な形状をしており埋立時の締固めが困難なため、埋立スペースを減少させ、最終処分場の延命化を図るのが難しい廃棄物です。リサイクルを促進し減量化させることが現状の課題となっています。事業者はプラスチック利用削減、代替製品の使用、廃プラスチックのリサイクル対応が迫られ、政府を中心に色々な取り組みが行われていますが、わたしたち消費者自身もリデュース・リユース・リサイクルの3Rを心掛け、積極的に取り組むことで最終処分場の延命化を図り、当施設を1年でも長く管理・運営することで、身近な生活環境や自然環境を守ることができると考えています。

  • Q仕事のやりがいは?
  • A

    鳥取県西部圏域に管理型一般廃棄物最終処分場は、当施設しかありません。もし操業が停止してしまったら廃棄物を処分する場所がなくなってしまいます。そのため、事故などで操業を停止することはできないという使命感のもと責任と誇りをもって働いています。専門性が高い業務なので、廃棄物処理関係の講習会やセミナーに積極的に参加し、知識・技術を高めています。

SDGs該当項目

No.8 「働きがいも経済成長も」 働きがい、会社の成長、安心して仕事を続けられること
No.11 「住み続けられるまちづくりを」 ゴミ処理に注意を払い、都市に住む人1人あたりが環境に与える影響を減らす
No.12 「つくる責任、つかう責任」 あらゆる廃棄物を環境に害を与えないように管理する
No.14 「海の豊かさを守ろう」 プラスチック、ビニール袋、ペットボトルなどのゴミを海に出さない
No.17 「パートナーシップで目標を達成しよう」 効果的な公的、官民、市民社会のパートナーシップをすすめる。